離婚時に年金分割ができるのは2007年4月からの制度ですが、2008年4月からはもっと大きな変化があります。

合意が要らない新制度

2008年4月からは年金分割については、新しい制度になります。夫婦間で合意や裁判を行わなくても、社会保険事務所に届け出ることだけで年金分割ができます。

新制度の条件

2008年4月以前は、年金分割の条件として夫婦の合意または裁判所の決定が必要でした。2008年4月からはこれらが必要なくなるということです。ただし、条件があります。それは2008年4月以降に支払っていた厚生年金部分のみがこの新制度の分割対象になるということです。

ですから、2008年4月を待って離婚をしても、意味がありません。対象が2008年4月以降だからです。強いて言えば、2009年4月に離婚をすれば、新制度によって一年分の年金分割が可能です。2008年4月以前部分については、従来どおりに合意や裁判所の決定が必要です。